まずは、そもそも個人情報とは何だろうというところの解説をしたいと思います。

個人情報とは、生きている個人に関する情報で、氏名や生年月日、住所、顔写真などによって特定の個人を識別できるもの、または個人識別符号が含まれるものをいいます。また、他の情報と簡単に紐づけることができて、それによって特定の個人を識別できるものも含まれます。

Google の生成 AI による説明

簡単にいうとしたら、「特定の個人を識別できるもの」となります。例えば、誕生日だけでは個人は特定できませんが、誕生日と氏名で個人は特定されやすくなるという感じで。一番、最たる例としては、名前と住所だとほぼ個人が確定されるとみて良いでしょう。

そして、これに対して、先の説明にある「個人識別符号」も含まれます。

個人識別符号とは?

個人情報保護法の勉強などをしない限り、「個人識別符号」って聞いたことないと思います。

個人情報保護法の「用語の定義」の部分に以下の説明があります。

「個人識別符号」とは、当該情報単体から特定の個人を識別することができるものとして政令に定められた文字、番号、記号その他の符号をいい、これに該当するものが含まれる情報は個人情報となります。

個人情報保護委員会  FAQより

具体的には、法令上の言葉としては以下となります。

  • 身体の特徴を電子計算機の用に供するために変換した文字、番号、記号その他の符号に関する基準
  • 証明書にその発行を受ける者ごとに異なるものとなるように記載された文字、番号、記号その他の符号
  • 旅券の番号等に準ずる文字、番号、記号その他の符号

やっぱり、法令上の用語は難しいので、比較的簡単に言い換えると1つ目が「特定の条件下で個人を管理するための番号」となりますので、個人情報と紐づく会員番号などが当たります。

2つ目は証明書ということになりますので、運転免許証などがそれに当たります。

3つ目は記載の通り旅券(パスポート)に準ずるものとして保険証などがそれに当たります。

この「個人識別符号」も個人情報という認識をしっかりと持つ必要があります。

なぜいま個人情報が注目される情報となっているのか

個人情報が電子化され、悪用する人が増え、ストーカー問題なども発生しているために個人情報をしっかりと守らないといけないという状況になってきております。

以前、30年ほど前までは卒業アルバムに全生徒の名前と住所が記載されるのは普通でしたが、これを悪用して消費者リストを作ったりして、個人情報の悪用が多く行われたことも、個人情報を守るべきという認識を生んだ理由の一つだと思います。